10年前の週刊誌の記事に暗記数学の是非を問う記事があると言うことなので

図書館を通じてコピーを入手してもらった。こういうとき職場にしっかりとした図書館が併設されていることの幸せを感じる。

 それはともかく、週刊朝日の1991/7/5号に和田秀樹氏の「数学は暗記だ」という本について、和田秀樹氏自身と東大の出題側、予備校との紙上対決の記事が掲載されている。

 この問題を考えるたびに思うのは、現在の入試問題がパターンを記憶することが高得点を取る有効な戦略である出題であることをまず直視するべきだということである。もちろん、出題者側からすると、今の形に落ち着かざるを得ないのも事実なのだが…。

ちなみに、入試問題の出題者に課せられる制限とは、

  • 指導要領の範囲から出題しなければならない。
  • 入学定員にあわせて合格を出すためには一点刻みで人数が変わる(得点分布がフラット)であることが望ましい。
  • 平均点が他教科とあまり食い違わないことが望ましい。