防備録

大前健一氏が『A級戦犯問題を「論理思考」で考察する』というページを作っていた。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/a/42/index.html
忘れないでおこうと思うのは、
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/a/42/05.html
で指摘されている、日中国交正常化時点での、

中国の理解は、戦争責任はA級戦犯、日中両国民は犠牲者。したがってこれが、日中が将来仲良くしていくための大前提、というものだ。

という密約の存在についてだ。
 本当にこのような妥協の上に国交正常化されたとすると、

中国の立場で考えれば、日本の国民は中国民衆と同じ被害者だという認識で納得しているのに、「話が違うじゃないか」ということになるのは当然のことだ。

という結論に至る。
 政府としてきちんとした情報管理をしておいて、その一環として情報公開制度を完備していてくれたら、このような話題に対しても、歯切れの悪い推察をしなくてすむのに。と思う。