大学卒業に認定試験、教育再生会議分科会が検討で一致

 教育再生会議第3分科会(教育再生)の3月20日の会合で、大学の学部教育の質を担保するため、卒業時の認定試験の導入を検討することで一致した。とのこと。
たとえば、読売の記事は
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070321i301.htm

議事概要 は
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/3bunka/dai7/7gijigaiyou.pdf
 よっぽどうまく制度設計をしないと、本来大学で育成すべき深い見識に重点を置く大学より認定試験の対策予備校と化した大学の方が高く評価されることになってしまう危険性を排除できないのではなかろうかと思う。今の学部教育が万全なものだとは思わないが…。

 ついでに書くと、このような大学教育の質保証に関する議論をするのであれば避けて通れない話題(JABEEとか第三者評価とかボローニャ宣言とか国際人権規約の高等教育無償化条項とか)がいくつもあるのだが、これらを踏まえた制度設計は拙速にはできないのではないかとも思う。